【大人の読む漫画注意】シマウマとBLACK BRAINの類似点について

痛かったり倒錯的だったり裸が出る作風の漫画なので、苦手な方は描写に注意。
内容的にネタバレありきのエントリーになるので、未読の方は読まないほうがいいかも。


■小幡文生の「シマウマ」に見つけた気になるエピソード

刺々しい表紙が目に刺さってきたので、気になって読んでみた。
小幡文生の「シマウマ外伝 廃品回収」という作品。内容は復讐モノで、「闇金ウシジマくん」に大人の要素を加えてキツい描写をより直接的にした感じ。


なかなかおもしろかったので、その後本編のシリーズも読んでみた。
読み進むうちに気になる話があった。小幡文生の「シマウマ 5巻:CHAPTER-8 ノゾクモノ」から6巻の中ほどまで続く一連の話。


これとそっくりな話を知っている。サガノヘルマーの「BLACK BRAIN (ブラックブレイン) 2巻:第17波 フクコのフクは幸福の福」から「26波 バイバイブス」までの一連のエピソードだ。


上記のストーリーはこの巻一冊に収まっている。


■シマウマとブラックブレインの類似点

以下、箇条書きで類似していると思った点を記す。冒頭でも述べたが、以下はネタバレあり。

  • エピソードの中心キャラが太ってブサイクな女性
  • 彼女は学校の男から弄ばれていた
  • そのブサイクがミステリアスな美女と出会い、彼女に導かれて整形することに
  • ブサイクと美女が一緒にベッドへ
  • ↑の前にブサイクが恥ずかしそうに体を手で隠すポーズがほぼ同じ (左右の手が入れ替わっているだけ)
  • 整形手術の結果、面影がなくなりナンパされるほどキレイになる
  • ブサイクに近づいた美女には彼女を利用しようとする思惑があった
  • ブサイクが美女の仕事を手伝うようになる
  • ブサイクが自分を弄んだ男に復讐を決意
  • ブサイクが弄ばれた男に接近
  • ブサイクが男を弄ぶ (シマウマではその男、ブラックブレインでは別の男)
  • ブサイクを弄んでいた男はひどい目に遭わされる
  • キレイになったブサイクが調子に乗り始める
  • ブサイクが複数の男を手下のように扱う
  • ブサイクが裏切る
  • ブサイクの整形が崩れてバケモノのような容姿になる

以上の点が「シマウマ」と「BLACK BRAIN」どちらにも出てくる共通の場面。

「BLACK BRAIN 2巻」の初出は講談社ヤングマガジン1994年第38号、第40号~第52号の掲載作品。コミックスは1995年1月9日初版発行。
「シマウマ 5巻」のほうは少年画報社ヤングキング2012年第9号~第17号、の掲載作品。コミックスは2012年9月10日初版発行。「シマウマ 6巻」は同誌2012年第18号~第24号掲載作品。コミックスは2013年1月7日初版発行。

こんな倒錯的な内容がなぜか一致することってあるんだ!
奇跡のような符号っぷりだ。やっぱり過激な描写を好む作家の先生達は考え方が似てくるのかな。…パクリ?まさかまさか。たまたまに決まってるだろう。

サガノヘルマー先生も小幡文生先生も大好きです。これからもおもしろい作品を読ませてください!


■「シマウマ」の禁じ手

もうひとつケチつけるなら、「シマウマ」は禁じ手を使ってしまった。
ネタバレしますと宣言してるけど、以下はストーリーの肝心な部分を。

6巻の中で、キイヌが死んだと見せかけてそれはキイヌそっくりに整形したキイヌの手下、というネタを出したこと。
これはやっちゃダメだったんじゃないか。今後誰が死んでもどんな危ない目に遭っても、「どうせ手下だろ」になってしまう。

「シマウマ」はそれをやってしまった。今後はどんなストーリーになっても緊張感を感じることはないだろう。


■祝!「シマウマ」映画化決定

●小幡文生「シマウマ」映画化!竜星涼、須賀健太、日南響子、加藤雅也ら出演 - コミックナタリー
小幡文生先生のシマウマは、橋本一監督のもとR15+指定で実写映画化が決まったそうだ。5月21日から全国公開予定となっている。
クールに見えて実はすごく裏がある役には日南響子。自分の体とお薬を武器にするキイヌという役柄。漫画ではトイレで襲われたり複数の男を取っ替え引っ替え絡むシーンとかあったのだが、大丈夫なんだろうか。

日南響子は映画「桜姫」で濡れ場を演じているのだが、それはギャグみたいなシーンだった。ギャグ漫画でふざけてやる「あは~ん、うっふ~ん(はぁと」を実写化したようなやつ。ビジュアルがいいだけに演技が追いついていないのが残念。幸の薄そうな彼女のルックスは悲劇的な物語で活きるだろうに。

実写化ということで、どれだけリアリティを感じさせてくれるものになるのか。是非ともしっかり再現して欲しい。過激な描写だけを売り物にしたがっかりな内容にはならないようにお願いしたい。



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ナンバーファイブ 吾、No.仁(尚昆)のモデル発見?


ナンバーファイブ 吾は、松本大洋の漫画。
流れもよくわかんないし、ストーリーだけ取り出すとベタだし、唯一の女キャラが大食いおデブちゃんだしで誰にでも勧められる作品ではない。
でも、時々思い出しては本棚から取り出したくなる引力がある。

この作品に、No.仁(ナンバーツー/ナンバー2)尚昆(しょうこん)というキャラクターが出てくる。
理知的なスピード狂のバイク乗りという設定。
このキャラのモデルか?と思えるほどそっくりのキャラを発見した。



この「こち亀 34巻」収録の「白バイ隊員・舞 昆クン!!の巻」に出てくる、「舞昆(まい・こん:マイコンのことだろう」というキャラ。

このキャラも白バイ隊員ということでバイク乗りだし、冷静で理知的。
最新鋭のコンピュータを搭載した特別製のオートマチック白バイ「スーパーポリスバイク X号」にまたがるという設定。

見れば見るほどそっくり!?

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読書 - シャンタラム

シャンタラム〈上〉 (新潮文庫)
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シャンタラム〈中〉 (新潮文庫)
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シャンタラム〈下〉 (新潮文庫)
グレゴリー・デイヴィッド ロバーツ
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 反逆心と、魅力的な女と、未知の土地での冒険がこれでもかと詰まった小説。他にどんな説明がいるだろうか。
 …と、これで終わらせるのはあまりにそっけない。ごく、ごく簡単なあらすじを。

 生まれ育った国で武装強盗の罪により投獄された主人公は、そこを脱獄し、未知の国インドに降り立った。そこで出会った”ビッグ・スマイル”の”プラバカル”と意気投合する。
 主人公はある事件により、有り金をすべて失う。逃亡犯である主人公には助けてもらうあてもない。プラバカルは言う。
 「とても、とても、とても深刻なトラブルです。インドでは金がないということは笑えないことです」

 もうこれ以上は語れない。これでも語り過ぎたかもしれない。それくらい情報のない状態で読みたい本なのだ。 プラバカルの言い方を真似れば、「とても、とても、とてもおもしろい物語です。これを読まずに『読書が好き』なんて笑えないことです」ってところか。
 ただし、長い。すごく、すごく、すごく長い。上中下の三部作で、上巻が700頁、中巻が622頁、下巻が549頁もあるのだ。しかしそんな思いも読み始めるまでの話。一度手に取ってしまえば、それこそ寝る間を惜しんで読み進んでしまう。「長い、長い」が「足りない、足りない」「終わるな、終わるな」になっていく。
 驚くのは、この練りに練ったような冒険活劇は、著者の体験を元に書かれたものらしいということだ。新潮社の著者来歴から引用すると、以下のように記してある。

グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ
Roberts,Gregory David

1952年、豪メルボルン生れ。十代から無政府主義運動に身を投じるも、家庭の破綻を機にヘロイン中毒に。1977年、カネ欲しさに武装強盗を働き、服役中の1980年に重警備刑務所から脱走。1982年、ボンベイに渡り、スラム住民のために無資格・無料診療所を開設。その後、ボンベイ・マフィアと行動を共にし、アフガン・ゲリラにも従軍。タレント事務所設立、ロックバンド結成、旅行代理店経営、薬物密輸の後に再逮捕され、残された刑期を務め上げる。2003年に『シャンタラム』を発表し、現在もインドの貧困層を支援するチャリティ活動に奮闘中。
グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ|新潮社


 事実は小説よりも奇なりという言葉があったが、まさにそれを地で行くような人生じゃないか。それをただ語ってもらうだけでも間違いなくおもしろいだろうに、そこに一癖や二癖では足りないほどの個性的な人物が次々に出てくる。それに、文面の端々に現れる著者のインドへの愛情。人々の暮らしぶり。文化や風習。とあるしぐさをしてみせるだけでインドの人たちがどれだけ喜ぶのかということ。人生には自分の意志や信念だけではどうにもならないこともあるということ。

 田口 俊樹氏の翻訳がいい。海外の小説を読むと、いかにも翻訳しましたよという文が続いて多少冷めたりもするが、田口氏の訳は自然で、下品な罵り合いも実際に見てきたような、情景の浮かぶ描写だった。この翻訳がなかったら、本書の魅力も結構な部分が損なわれていたんじゃないだろうか。

 後半になるにつれ多少間延びする印象があることも否めない。前半の、何が出てくるかわからないサーカスに紛れ込んだようなドタバタ劇とは打って変わって、暗く重たい思想と現実の谷間に落ちていく。時にあまりに高尚な言い回しについていけないと感じることもあったが、インドで暮らすとそういう考え方になるのかもしれない。
 出会いと別れ。友情と裏切り。尊敬と軽蔑。愛と無関心。すべてを味わった主人公を包むインドの人たちの温かさ。それは、著者のインドへの思い入れの表れなんだろう。

 ジョニー・デップがプロデューサーを務める同タイトルの映画もようやくクランクインにこぎつげそうだという。楽しみな限り。


 こんな物語を読んだらインドを好きにならざるを得ない。ゲッツ板谷氏の“インド怪人紀行”を読んで中和しておこう。
 シャンタラムとは真逆の“外から見た”インドの嫌らしい面をバカバカしいギャグとともにたっぷり味わえる。
インド怪人紀行 (角川文庫)
ゲッツ板谷
角川書店
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兼業農家ツベル

Author:兼業農家ツベル
PC(パソコン)ときどきゲーム。ニュースも少々。

平成28年熊本地震に被災しました。今は元気です。

最近自分がアスペルガー症候群(AS)の特性が強いことがわかりました。

更新通知用:@tbrcln

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