【裏クラス】ネトゲでネカマと楽しい日々を送っていた話【接客業】

●ネトゲギルドの姫に圧勝した話:ハムスター速報
ネトゲ内でちやほやされているオタク女とその取り巻きを、リアルちょっといい女の「1」がオフ会をきっかけに完全にマウントする話。
話の起承転結がうまくて、長いレスなのにおもしろく読めた。

中でもリアリティを感じさせるのが化粧品のくだり。
リアルでちゃんとした女とプロのネカマはファンデーションだけは本気で選ぶ、というのはいつか役に立つようで立たない豆知識を知ったお得さを感じさせる。


ここで思い出したのが、筆者がMMO RPGをプレイしていた頃のことだ。
当時のおれはあるネカマと知り合い、相手がネカマだと知りつつも楽しく遊んでいた。

ネカマと知り合ったのはそのゲームの初心者狩場だった。ゲームを始めたばかりで右も左もわからなかったおれは、道端で声をかけてくれた人に連れられてそこへやってきたのだった。

それまでゲームといえばPS2などのコンシューマ機一人プレイばかりしていた。時々は友人とプレイすることもあったが、せいぜいふたりか三人程度。
当時は今と違って、PSPなどの携帯機で簡単にネットで協力プレイなどということはできなかった頃だ。PS2でも通信対戦などができないこともなかったが、一般的ではなかった。

そんな人間にとって、見知らぬ人との協力プレイは信じられないほどおもしろかった。この世にこんな楽しいことがあるのかと思った。
ちょこちょこ動いている味方のどのキャラも現実の誰かが動かしている。回復してくれたこのキャラも、隣でいっしょにモンスターをぶっ叩いているこのキャラも、どこかの誰かが今現在PCのモニターを見つめながら同じ時間を過ごしているのだ。そう考えると感無量だった。

そんな中で何人かの顔なじみもできた。ゲームにログインすると、いつも誰かが待っていてくれる。その感覚は悪いものではなかった。

その中で賑やかな女がいた。元気で明るく、キャラのレベルは低いくせに割りとゲームに詳しくて人懐っこかった。そいつがネカマだった。
最初は明るい女だと思っていた。でも数ヶ月いっしょに遊んでいればさすがに怪しいところが出てくる。それでネカマだと気づいた。

ネカマとのおしゃべりは楽しい。ネカマはフレンドがいい気分になるような言動をすることで、おこぼれのアイテムと協力プレイによる経験値を得て生きているからだ。
ちなみにネカマが狙うのは男だけとは限らない。女に対しても余計な警戒感を抱かせないという効果がある。

ある日、ネカマを含む何人かのパーティーで経験値を稼いでいた。それが終わってから、チャットでのおしゃべりが始まった。

ネカマ「今日はありがとね。つべる (筆者) がいてくれるとほんと助かるよー。つべるは強いもんね」
ネカマ「ユキちゃんは成長が早いねー。その調子で強くなったらボスも一人で倒せちゃうよ!」

こんな感じであからさますぎず、しかし確実に相手を持ち上げて気分よくさせる言葉を投げてくるのだ。

それにネカマは親切なのだ。初心者に対して、ゲームの基本的なことやマナー、ちょっと得する情報などを丁寧に教えてくれる。
それは初心者に親切にしておけば彼が強くなった時に恩返ししてくれるという打算があるのだけど、初心者にとってはありがたいことには変わりない。

ネカマがネカマだと気づいてからも、彼女とチャットするのは意外と楽しかった。かわいい女の子だと思い込むのがコツだ。それは、キャバ嬢の営業トークだと知りながら喜んでキャバクラに通う客にも似た心境かもしれない。
それに本気で女になりきっているネカマは女より女らしい。つまり本物の女の子よりかわいい言動をする。
考えてみれば当たり前で、「男の考えた男による男好みの女っぽいキャラクター」として設定されているからだ。

男が考えて男が性格設定して男が絵を描いた漫画やアニメやゲームや映画や小説のキャラクターを好きになる人はいくらでもいる。
それと同じ意味で、中身が男であるそのネカマを当時のおれは気に入っていた。
その楽しさの対価として、女性のいる店で料金を払うように、ネカマにはアイテムや経験値を支払っていたのだ。

ネカマとの関係が終わったのは、ゲームの本筋のほうが楽しくなったからだった。
難しい高レベル狩場でギルドの仲間と協力プレイをしたり、アイテムを整えてPvPでがんばったり、難しいダンジョンを知恵を絞って攻略法を考えたり、という部分だ。
これらを成し遂げるためにはゲーム内の時間を自キャラの成長に注ぐことになる。

ほとんどのネカマのゲームキャラはレベルが低い。他人に依存して生きているネカマは一人で戦うということができない。ある一定以上のレベルになると狩場の敵も強くなり、ひとりひとりの求められる強さが上がってくる。こうなると自分でもある程度戦わなければならなくなるのでネカマは生きていけない。そこでネカマはキャラデリし、LV1として生まれ変わる。LV1となったらまた新しく始めた初心者と知り合える。こうして大抵のネカマはキャラのレベルが低くなる。
こうなるとネカマといっしょに遊ぶことはできない。高レベルのおれが、低レベルのネカマに「お付き合い」としてボランティアしなくてはならなくなる。

そうなると、会う度にあれこれとおねだりしてくるネカマがうっとうしく感じてきた。いい気分にさせてくれたはずの会話も、あからさまなよいしょとしてしか感じられなくなっていた。ネカマと他愛ない会話を楽しむ余裕がなくなってしまったのだ。

そうしてネカマとの関係は終わった。

MMO RPGのシステムは非常に単調で、ゲームとしてはすぐに飽きてしまうものだ。だからこそシステム面以外の部分で客を引き付ける必要があり、それはフレンドやPvPや課金ガチャやレア装備ドロップの確率操作によるギャンブル性だったりした。
中でもフレンドやギルドなどの人間関係は強力な継続の動機となっていた。

ゲーム内のクラスや職業には分類されないけれど、ネカマは接客業だ。今にして思えば、あいつはプロとしてきちんと接客していたなーと感心してしまう。彼女はおれが不愉快に感じたり嫌な気持ちになるような言動をしないように気を使っていたことが、今ならわかる。
プロへの報酬として、アイテムや経験値を受け取る資格があったと思う。

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