ちホ騎-13:ちからじまん/ホビット/騎兵

変愚蛮怒日記 - Ver 2.1.4 - 六代目

■辺境のクエスト

辺境の街に戻ると、ホビットに声をかける者がある。クエストの依頼だった。
LV 37まで育ち、万色ワイアームまで使役するホビットにとっては、辺境のクエストなど造作もなかった。「柳じじい」「ダークエルフの王」を片付ける。
「ダークエルフの王」の報酬は★ガラドリエルの玻璃瓶だった。今持ち歩いている光明のフェアノールのランプと光る範囲は変わらないが、重さがずいぶん違う。3.0kgから0.5kgになる。多少なりとも疲労の軽減に繋がるだろう。また、発動の効果があるためイルミネーションのロッドを持ち歩く必要もなくなる。

次はクエスト「湖の洞窟」だった。初めてのクエストなのは当然だが、父祖からもこのクエストは聞かされていなかった。所詮は辺境のクエスト、大したことはないだろうと、下調べや特別な準備もすることなく突入した。
ダンジョンに入ったホビットはすぐに後悔する。クエストの中には、達成するのに必須アイテムが必要なこともあるということ。そして、ここでのそれは浮遊能力だということ。
ホビットは浮遊できる装備は持っていない。かろうじてペットの万色ワイアームが浮くことができる。しかしそれは、免疫のないホビットには自分の命を削られる覚悟が必要だった。

万色ワイアームにまたがり、浮遊しながら岩石溶解の魔法棒で掘り進む。体力が減ったら浅瀬に降りて休息を取る。ホビットがこれを繰り返している時だった。巨大な蛸に似たモンスターが、溶岩石の隙間からずるりと這い出てきた。深海の覇者、グレーター・クラーケンだった。

まずい、深い水の中では不利だ。浅瀬に移動する。有利な地形を探しているホビットはモンスターから目を離した。グレーター・クラーケンが巨体に似合わない素早さで体ごと突っ込んでくる。万色ワイアームはびくともしなかったが、上にまたがっている小さなホビットはひとたまりもなかった。
体中の骨がバラバラになりそうな衝撃。連続で体当たりされ、HP 357が一気にHP 50まで削られる。死を覚悟したホビットが最後に頼ったのは、テレポートの巻物だった。

幸い逃げることはできた。だが、とてもまともに戦ってはいられない。狭いダンジョンの中、逃げ場もない。
万色ワイアームにはまったくダメージはなかった。ペットに戦闘を任せる。自分は発光カヴーに乗り換え逃げ続けよう。
今やアイテムはまったく惜しくなかった。戦利品が吹き飛ばされるのを恐れてペットには魔法やブレスを禁じていたが、それも許可を出した。

さすがのグレーター・クラーケンも古代竜の前では分が悪かった。徐々に体力を削られていく。万色ワイアームはほとんど傷を負っていない。
どうやら生き延びれそうだ。ホビットが得意の弓矢で援護しようとしたその時だった。
万色ワイアームのブレスでボロボロになったグレーター・クラーケンが、ホビットを指差して恐ろしげな雄叫びを上げる。ホビットは脊髄を貫く激痛を感じた。何もかもを諦めそうになる衝撃。HP 31。
悪魔の蛸の断末魔、「致命傷+呪い」の呪文だった。

瀕死の体を引きずるようにして溶岩の鉱脈の裏に隠れる。テレポート。永久岩の隙間に逃げ込む。
どうやら危機は脱したようだった。体が落ち着くまで休息を取ることができた。

グレーター・クラーケンは万色ワイアームが倒してくれたようだ。おそらくあのモンスターはこのクエストのボスだったのだろう。それを倒したからには制覇したも同然だ。ホビットはアイテムの回収を続ける。
ひと安心して探索を続けるホビットは、背後から強烈な衝撃を受けた。振り返るとそこにいたのは、グレーター・クラーケンを小ぶりにしたようなモンスター、レッサー・クラーケンだった。

長い触手が伸びてくる。人の指先ほどまで先鋭化された硬質の先端がホビットの体を強く突く。
ホビットは棒状のものが自分の体にずぶりと沈み込むのを感じた。ふいに目の前が暗くなる。体の力が抜ける。HPが一桁になる。大変な傷を負ってしまった。経絡秘孔を突かれたのだった。

反射的にホビットは致命傷の治癒の薬に手を伸ばしそうになったが、なんとかこらえた。どこから攻撃されたのか、それを確認するほうが先だった。
「x +」を使って丁寧に確認するが、見当たらない。相手はすぐに移動したようだ。
致命傷の治癒の薬を使う。なんとか致命傷は免れた。こうしてはいられない。ここにいてはモンスターからはおろか、またがっている万色ワイアームからも命を削られることになる。素早く浅瀬に降りなくてはならない。息も絶え絶えに万色ワイアームから飛び降りたとき、水底からホビットに向かって黒い影が近寄っていた。

ホビットが発光カヴーに乗り換えようとしたその時、これまで従順だったこのペットが初めての反抗を見せた。発光カヴーがホビットを突き飛ばした。ホビットは発光カヴーと共にテレポートするつもりだった。飛び乗りながらテレポートの巻物を読んでいた。転移するホビットが見たのは、モンスターに飛びかかる発光カヴーの姿だった。

ホビットの中で何かが消えたのを感じた。少し悲しくなった。絆を繋いだものの間で感じるこの感覚は。
発光カヴーは死んだ。

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