ソシャゲとパチンコはどう違うのか

●「グラブル」高額課金をサイバー副社長に問う:日経ビジネスオンライン
●ゲームにおける「射幸性」は何が問題なのか:日経ビジネスオンライン
●やまもといちろう 公式ブログ - 「射幸性」はソシャゲの本質的な問題そのものです - Powered by LINE

ここらへんを読んだ雑感。

●ゲームにおける「射幸性」は何が問題なのか (3ページ目):日経ビジネスオンライン

日高:まず、パチンコの射幸性とゲームの射幸性はまったく違うものだと認識をしておりまして。 現金を期待して現金を投じる 、というのと、ユーザーがその世界観に入って自分の好きなキャラクターが欲しくてガチャを回すというのは、違うと思っているんですね。
(※太字は引用者による)


日高裕介氏はグラブルなどのソシャゲ運営であるサイゲームス、そこの親会社であるサイバーエージェント取締役副社長としてゲーム事業を統括する立場の方。日高氏の見解としては、「ソシャゲはギャンブルではありません」と強調したいようだ。

うん、まったくその通り!低い確率で「出るかもしれない」ものに突っ込ませるのがギャンブルだ。「99.98%出ないものを出ると謳う」のはギャンブルじゃない、詐欺だ。ユーザーにそう判断されても仕方ないもんね。
当選確率が公式に表示された『神撃のバハムート』のレジェンドガチャでは、99.998%当たらないと明示されている。他のソシャゲでも似たようなものであることは想像に難くない。

しかし、太字にした部分のこれって言っていいことなんだっけ。パチンコはあくまで
  • 出玉は景品と交換ですよ
  • たまたま近所に景品を買い取る古物商があるだけなんですよ
  • そのお店から景品を仕入れてますけど、無関係ですよ
という建前で運営されていると思っていた。三店方式ってそういうことだよね。
「パチンコは現金賭博ですよね」という風に取れる発言はマズいんじゃないの。

建前通りに「景品と交換できる遊戯」と捉えるとしても、パチンコもソシャゲも同じだ。どちらも同じ射幸性に思える。
  • パチンコ:金出して玉借りてウン万円で買い取ってもらえる景品と交換
  • ソシャゲ:金出してガチャ引いてウン万円相当の価値があるキャラクターと交換

どう違うんだろう?


■ソシャゲの射幸性は未成年のRMTを誘っていないか

それに、ゲーム内資産のアイテムやキャラクターの現金化は難しいことではない。そうした意味でもソシャゲとパチンコは似ているといえるかもしれない。

ゲーム内資産の現金化 (RMT) はほとんどのゲーム会社の規約で禁じられているが、法的な拘束力はない。日本では該当する法律や判例がないし、海外の事例では訴えた運営会社側が敗訴したことすらある。せいぜい運営にバレたらアカウントが凍結される程度なので、そうなったユーザーは別のゲームに移るだけ。交通違反のネズミ捕りのようなもので、抑止力はほとんどない。
そのため、これらはオークションサイトやスマホのフリマアプリでおおっぴらに取引が行われている。

未成年なら「iTunesカードをコンビニで買ってコード番号を送る」という手法が知れ渡っている。
これだと銀行口座やプライバシー情報を知らせる必要もないので、未成年以外にも匿名取引向けとして多く使われている。

Apple ID を制限なしで利用できるのは13歳以上となっている。だけど、iTunesカードを買う行為自体には年齢制限はない。
プレイヤーが13歳以下だったとしても、ネットで知り合った13歳以上のゲーム仲間に頼んで「ゲーム内資産→電子マネー→現金」と仲介を頼む、というのは難しくない。
Twitterで「iTunesカード DM」と検索すると、その手の取引がいくらでも見つかる。LINEなどを使えば取引している事自体わからない。


つまり、規制する法律もなしに未成年が簡単に手を出せるため、パチンコよりタチが悪いという見方もできるわけだ。
こんなマネーロンダリングまがいのことを子供に覚えさせるゲームで「健全です!」は通らないだろう。

RMTを覚えたプレイヤーは効率性を求める。効率を徹底すると、行き着くところはチートやボットプログラムなどの不正ツールの使用になるかもしれない。
これらに手を出すと垢BANくらいでは済まない。複数の検挙事例もある、立派な犯罪行為となる。


そもそもソシャゲのガチャ問題は、当選確率が表示されない、本当に出るかどうかも分からないところにあった。これに比べればパチンコですらまだ公平に思える。
ソシャゲの当選確率は不明で、検証もされないものがほとんどだったのだ。

【山本一郎】ソシャゲのガチャで,本当にヤバい問題はどこなのか - 4Gamer.net

長田氏:
 だから,コンプガチャの絵合わせ(やまもと註:景表法上のカード合わせ)のときに,とりあえずガイドラインで「そういう商売の仕方は駄目ですよ」と伝えたつもりだったのに,結局ほかの方法を編み出して,ある種消費者を騙すような方法が出てきてしまったというのは,行政もどうにかしないといけないし,業界も低きに流れないようにしてほしいと思うんです。


長田氏の言葉がすべてではないのか。


リテラシーの低い子供や精神的に子供な人を言いくるめて金を引っ張ることが許されるのなら、騙した者勝ちの世の中になってしまう。そんな世紀末覇者が出てきそうな世界はちょっと怖いし、公平性に欠ける。
そのため弱者は守ろうねということで、いろんな規則なり規制なりが敷かれている。

でもそういう世界が好きでたまらないという人もいて、そんな人のためには三店方式や公営競技 (賭博 / ギャンブルとは言えないのでこういう表記となる)、株やその他諸々も用意されている。これらはルールや各種条件も平等に設定され、公表され、それらに納得した人だけが参加できるようになっている。
これらは損得の確率や危険性も周知されているし、未成年は立ち入れないとか、射幸性が高まり過ぎないようにするとか、いろんな法規制が整備されている。


山本:同時に、ユーザーさんにリテラシーがないのだとすれば、それをきちんとカバーできるような仕組みも必要だと思います。例えば、1%の確率のガチャは、100回引けば1枚出る、というわけではありません。100回引いても4割弱(約37%)の人が1回も出ない、というのは当たり前の話であって、これはリテラシーの問題です。

 それから、300種類とか、もっとあると思うんですけれど、これだけアイテムやキャラクターが増えてくると、それらをユーザーさんに行き渡らせる仕組みとして、そもそもガチャ自体に限界がきているとも思うんです。別のタイトルですけど、「0.000」の世界まで踏み込んで確率表示しているわけじゃないですか。もう、ほとんど出ないんですよ。

ゲームにおける「射幸性」は何が問題なのか (3ページ目):日経ビジネスオンライン


この問題を「自己責任」という魔法の言葉で片付けようとされることもある。だけど、「責任」は各種の条件が明らかにされていないと判断できないし、それに参加させる以上はそのことを判断できるユーザーに、判断できる形で提示しないといけない。
0.002%という「まず出ることはない」ものを当たると思わせ、それらを不明瞭な形で隠しつつごまかしているのであれば、ユーザーの自己責任と一方的に責任を負わせることは難しい。

そうしたものもなしに、子供でも誰でも始められる。たいした法規制もなしに老若男女入り乱れた世紀末世界となっている。これがソシャゲの恐ろしさなんだよな。


■ソシャゲはパチンコ以上の射幸性がある?

●カジノ合法化に関する100の質問 : 今、ソシャゲ業界に必要なのは「広告表現」規制
「「確率云々」の議論は堂々巡りとなり不毛、ソシャゲはパチンコと同等以上の射幸性があるのは明快で、その前提で法令に従うべし」、という内容。
木曽崇氏はカジノ、ギャンブルの専門家。その専門家がこういう見方をしている。これは冒頭の日高裕介氏の見解とは大きく異なることになる。

一般的に言って、レッテルやカテゴリーやジャンルって、生み出した側が定義するものではないよね。プレイ中のユーザーを始めとする周りが定義し、定着していくもの。
そうした目で見ると、今の「ソシャゲ」は何になるのかな。

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兼業農家ツベル

Author:兼業農家ツベル
PC(パソコン)ときどきゲーム。ニュースも少々。

平成28年熊本地震に被災しました。今は元気です。

最近自分がアスペルガー症候群(AS)の特性が強いことがわかりました。

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