QoLとLGBT

■クオリティ・オブ・ライフ調査

人生の満足感を満たしてくれるもの、旅行にパソコン、グルメに音楽 - ガベージニュース

調査元:2015年12月16日「「人生の満足度に関する調査2015」を実施」
undefined年 | ニュース&プレスリリース | 会社情報 | プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命 (PGF生命)

QoLのことを考えるなら、個人的な嗜好なども関わってくる。インドア派、アウトドア派、お一人様、みんなでワイワイ等。どれを嗜好として重視しているのか。
そういうことを考えだすときりがないので、「ふーん、そう考えてるひとが多いんだなあ」くらいで眺める分にはおもしろい。

ざっと見た感じ、個人で楽しめるものが人気が高い。気遣いや協調性の求められるものは比較的低い数値となっている。

昨今は男だから女だからといったジェンダーによる区別にはセンシティブな面もあるが、こういった調査を見ると、男ごと女ごとである種の傾向はあるようだ。

おおまかに言って、以下の傾向が見られる。
  • 男性:理屈っぽいこと。緊張感のあること。旅行・パソコン・スポーツ・自動車・バイク・ゲーム。
  • 女性:体験すること。リラックスして楽しめること。旅行・グルメ・ドラマ・映画・ファッション。

以下は男女ともに同じくらいの割合。
●旅行・音楽・漫画・アニメ・小説・携帯・タブレット・SNS・ボランティア。

リンク先では、さらに男女別の年齢ごとでも調査されている。


異性の相手を満足させる最大のポイントは「優しさ・思いやり」 - ガベージニュース
こちらの注意点として、ガベージニュース管理人氏の見解では「異性の相手を」となっているが、元ソースのPDFファイル、2015年12月16日「「人生の満足度に関する調査2015」を実施」ではそう読み取れるような記述はなかったように思える。

調査元は上記と同じくPGF生命、2015年12月16日「「人生の満足度に関する調査2015」を実施」より。
undefined年 | ニュース&プレスリリース | 会社情報 | プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命 (PGF生命)

男性別、女性別の調査で、設問には『パートナー(恋人・配偶者)』とはあるが、特に「異性のパートナー」とは限定していない。昨今のジェンダー事情にも配慮した様子がうかがえる。

調査内容自体はパートナーに関する調査でよくある内容。目新しい部分は特になく、パートナーに求められるものは普遍的なものだと再確認できる。
順に抜き出してみると、以下のものだ。
リンク先のPDFファイルでは、これに男女別や年齢別、居住地別でもグラフ化されている。
  1. 優しさ・思いやりがある
  2. 家族を大切にする
  3. 口うるさくない・自由にさせてくれる
  4. 頼りがいがある
  5. 相談できる
  6. 家事が好き・得意である
  7. 食の好みが合う
  8. 趣味が合う
  9. 大人の振る舞いができる
  10. 金銭感覚が合う


■LGBTは男?女?それとも?

ここで気になる点は、LGBT (レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー) などの人たちは、どこに含まれるのだろうということ。
例えばゲイとひと言で言っても、凸役凹役があるという。ということは、“受け”の側は心のなかは“女性的”ということになるのだろうか。受け役のことを「ゲイ妻」と呼ぶこともあるそうだ。

それで思い出したのが、LGBTに寛容で知られるタイ。

タイ人性別チャートとタイでニューハーフが多い4つの理由 | 東南アジア移住の薦め
こちらによると、タイでは大きく分けても18種類の性別があるそうだ。また上記サイトでは、恋愛の形だけでも9種類あると説明されている。

こうしたLGBTへの理解が広い国では、日本のような「男女別の調査」はどういうふうに行われるのだろうか。
トランスジェンダーの人たちは「心が女なのだから女」とは聞く。タイではどのような理解のされ方をしているんだろう。

これらの人を指す時は彼、彼女のどちらを、どういう場合に使うべきか?「彼ら彼女たち」という呼称は、男が先に来てるんだから適切ではない?“男女”という言葉もダメなのか?ここでいう“男”は戸籍上のものか、心の問題か、性的嗜好の話か?
ああ、もう分からない。単純にボールとポールとホールのありなしだけで考えるとしても、すべて備えた人だっている。

これらの性別を認めたうえで、冒頭に書いた『個人的な嗜好』をかけ合わせ、さらに年齢別も考慮すると、分類だけでも膨大なことになる。理解も難しくなるし、傾向を探る調査としては適さなくなるのかもしれない。

そうすると、「男 / 女 / その他」と分類するべきなのだろうか。これなら体は男性でも心が女性の人や、“女性役”の人なら女性を選んでもらえばいいし、どちらとも言えない人ならその他で済む。
わからない人を「その他」とするのは、いささか乱暴だろうけど。

世界初!性別の選択肢に「その他」を国として採用 ニュージーランド | 日刊ニュージーライフ
調べてみると、ニュージーランドでは国として初めて性別欄に「その他」を導入したそうだ。これ以上性を分類するのは煩雑になるし、現実的な落とし所としてはここになるということか。


■LGBTの人たちはどれくらいいるのか?

●電通ダイバーシティ・ラボが「LGBT調査2015」を実施 - ニュースリリース一覧 - ニュース - 電通
上で挙げた「その他」の人たちと分類されたセクシュアル・マイノリティの人々はどれくらいいるのか。
電通ダイバーシティ・ラボの行った2015年の調査によると、LGBT層に該当する人は7.6%とされている。これは、2012年の調査時の5.2%より増大しており、今後の増加も予想される。

ここで言うLGBTとは、「ストレートと答えた方以外」とのこと。


PGF生命の調査では、『20~79 歳の男女を対象に』としかしておらず、外国人も含めるのか、そうでないのかは不明だ。だが、居住地別の県民性調査とも思える内容があることから、日本人に限った調査と推察される。

電通ダイバーシティ・ラボの調査でも、『調査対象:20~59歳の個人69,989人』としかされておらず、同じく不明。
しかしこちらは、「市場規模算定にあたっては総務省の国勢調査を参考にした」、とあることから、「日本に居住している全ての人及び世帯」を対象として実施されたものと思われる。これは国籍を問わず対象とされる。

以上の調査背景があるので、以下の数値との齟齬があるかもしれないが、各自脳内にて調整されたい。


この日本人口の7.6%という比率は、約13人に一人はLGBTということになる。これは、左利きの人や、血液型でAB型の人と同じくらいの割合だそうだ。
周りに認知されているかは別として、比率としては、まず間違いなく誰しもが人生のどこかで関わっているといえる。

日本の総人口は、総務省の発表している平成28年1月1日現在の(概算値)で<総人口> 1億2682万人となっている。これは「居住人口」ということになり、国籍を問わない。
統計局ホームページ/人口推計の結果の概要

この内の7.6%だと、約964万人。ほぼ一千万人がLGBTということになる。
964万人中14歳以下が12.7%。この若年層を除外すると、現在日本には842万人の成熟したLGBTの人々がいるということになる。

なぜ若年層と分けたかというと、思春期以前は本人のLBGTに対する知識のなさからジェンダーが定まってないことが多いのがひとつ。もうひとつは、この年齢を超えると、各種サービスやコンテンツ、お店やプロダクトを自分たちで選んで使うようになる。あらゆる面で顧客となりうる年齢だからだ。

これがどれくらいの規模かというと、大阪府の総人口が2015年で880万人。これが近い数値。神奈川県も900万人だから近い。
これだけの数のLGBTの人がいて、それらの人々が日本各地に暮らしている。

7.6%は無視できるような小さな数値ではない。事情を考えると、調査に対してもLGBTとは答えられなかった「潜在的LGBT」とでもいう人達がいることは想像に難くない。
今後これらの人々への理解が深まり、寛容な社会になると、「隠していたこと」を開放する人たちも増えるはずだ。周囲に理解されずに自身で抑圧していた人達もいるだろう。つまり、LGBTの割合は今後も増えるということだ。

PGF生命の行った調査のように、「人生の満足度に関する調査」という設問を考える時に、性の充実、パートナーとの生活は無視できない要因となる。そうした調査に対して、LGBTを考えない訳にはいかなくなってきている。その区別がなくいっしょくたにされている、ということは、注釈もなく「男性のみの調査」、「女性のみの調査」が行われるのと同じことではないだろうか。


■LGBTを自分に照らし合わせてみる

今回のエントリーは、言葉や定義について誤った理解がないか調べることが多かった。だが、調べれば調べるほどややこしく、複雑で、難解で、専門的な用語にいくつも出くわした。

難しい言葉や用語が多くなるほど、そこに属している人たち、専門家や当事者だけのものとなっていく。そうして当事者以外の人たちの理解も遠のくのではないか。
「LGBTに興味があって調べてみたけど、なんか難しくて面倒くさそうだから、やめとこう」となってしまう。
しかし、本当はそんな難しいことではないのではないか。

これらの人たちは、保護されるべきか弱い対象というわけではない。ただ「そういう性別の人」というだけだ。
マイノリティであり、理解されにくい場面はあるだろうが、時折見られる“特殊な人、かわいそうな人”、“変な人、おかしな人”という偏見には違和感を覚える。

性的にストレートな男性であっても、すべての異性に魅力を感じるということはない。それはその人の趣味の違いとされ、批難されたりはしない。
同じく、自分とは違う基準の対象に魅力を感じる人がいるからといって、否定することでもないはずだ。


筆者は異性愛者である。そんな自分が、同性の相手としかお付き合いしてはいけないと考えてみる。女性とお付き合いしたいというと、「それは異常だ、おかしなことだ。気持ち悪い」とまで言われる。
なんで?と聞くと、「昔っから決まってるから」だそうだ。

到底納得できる話ではない。
だが、それで納得しろと言われ続けてきたのがLGBTで悩む人たちなのである。


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兼業農家ツベル

Author:兼業農家ツベル
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平成28年熊本地震に被災しました。今は元気です。

最近自分がアスペルガー症候群(AS)の特性が強いことがわかりました。

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